Stage 79:利己的な遺伝子
久しぶりの本の話です。
ちなみに2ヶ月前に読み終わってましたがなかなかブログ更新できず…
この本、実はだいぶ前から気になっていて読もうと思っていたんですが踏ん切りがつかずやっと買いました!
多分読み返すだろうという予想のもと紙の本にしましたが正解ですね!
これはまた読み返すと思います。
初版のまえがきにもありますが、この本は門外漢にもわかりやすく書いてあり生物系あまり強くない私でもすらすらと読めていけました。
ところどころユーモアも取り入れつつわかりやすく引き込まれていく内容
ダーウィンの進化論をベースに話をすすめていくなかで認識を新たにしたのがこの箇所
私たちは自分が進化の産物であるがために、進化を漠然と「良いもの」と考えがちだが…<中略>
ジャック・モノーはハーバード・スペンサー講演でこの点を見事に指摘したがその前に皮肉たっぷりにこう言った。「進化論のもう一つ不思議な点は、誰もがそれを理解していると思っていることです!」
また、一例として出ていたウィルスの考え方が「確かにそういう考えもありだな」と思いました。
寒気がしたり、咳が出たりすると、私たちは通常その症候を、ウイルスの活動の迷惑な副産物だと考える。しかしいくつかの場合には、一人の寄主から別の寄主へ移り渡るための一助としてウイルスによって意図的に工作されたものである可能性のほうがずっと高そうだ。<後略>
これ以外にも開眼させられた理論は上の写真の付箋を見てもらえばわかる気もしますがかなり多かったです。
が、あまり引用しても面白くないと思うので最後に40周年記念のあとがきの冒頭から
学者には誤りを愉しむことが許されるが、政治家には許されない。意見を変えようものなら豹変したと避難される。トニー・ブレアは「私にバックギアはない」と言い放ったものだ。<中略>
しかし時には、意見を変えることによって尊敬される場合もある。認知度の高い研究の場合は特にそうだ。<後略>
どの分野も同じですが科学系の話の場合その時点での理論を使って話をする、論文を書くことが多いので後々間違っていたり前提が異なるということも有りえるかと
そんな中で多少修正したいと書いてありましたが40年間ベストセラーで有り続ける本書はサイエンスとしても読み物としてもとても楽しめる本だと思いました。
生物系つながりでいくなら以前読んだ下記の本も面白いので是非セットで!