FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
話題の本ですね。
実は11月に読み終わってましたが、アップできてませんでした…
この本を読んでまず思ったのは帯にある通り「私の"常識"は止まっていた」です。
世界の貧困は思った以上に良くなっているし、改善していっている。
その事実を信じられないのは
ドラマチックな本能とドラマチック過ぎる世界の見方
が原因だとする著者が、ドラマチックな本能やドラマチック過ぎる世界の見方に惑わされずに事実を知る、嘘に騙されないために知っておくと良いことをまとめた本です。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
直線本能
まぁ、今後もしばらくは緩やかに増加するので増え続けるのは間違いないではないのですが、ここのポイントは一見そのポイントポイントで直線のグラフになったとしてもそれが続くのは珍しいということ。
焦り本能
基本的に人間は危険を避けるために焦って判断することが多いとのこと
(例えば車に轢かれそうなのに熟考してから避けたら考えている最中に轢かれてしまうので…)
ただ、焦って判断する必要は減ってきたので本能に惑わされずにじっくり考えることも必要。
例えばTV等で焦らせている地球温暖化(最近は気候変動って言ってますね。)は焦らせて啓蒙する時期は終わり、改善に向けて動く時。
焦って闇雲にやるよりもまずはデータを改善させることも重要といい著者の出身であるスウェーデンでは2014年から温室効果ガスの排出データを四半期毎に発表しているようです。(確かにデータは見つけました。)
ちなみに日本は下図のように毎年公表してますね。(国の規模が違うから流石に日本は四半期毎出すのは現実的ではないような…) *1
某大臣は"sexy"なんて言ってないでこの辺のデータとかFact-baseで話をすれば良かったのに…(あまり期待していませんが…)
私の行動
ちなみにちょっと話はずれますが私は今年の目標として極力PETボトルの購入をしないことにしました。
昨年何本買ったかは記録をとっていなかったので今年は何本買ったかカウントしていこうかと思います。今のところ1本だけですが(胃腸炎のときにポカリを空港で)
そして、mymizuというアプリも入れてcloud fundingもやってみました。
せっかくFactfulnessなのでPETボトルに関してデータを調べてみました。
環境省の試算によるとマイボトルを使用するとミネラルウォーター2L容器換算で133g-CO2の削減が見込まれるとのこと。
削減効果としてはそれほど大きいものではないですが、小さいことからコツコツとというわけで今年はPETボトルを極力買わないようにしようと思います。
ちなみに日本は諸外国に比べてPETボトルのリサイクル率が非常に高く2017年度で84.8%(米:20.9%, 欧:41.8%) *3
を達成。リサイクルによるCO2削減効果としても2016年度で41%減となる358万トン削減したようです。*4
少し長くなりましたが、今年もお弁当の継続とマイボトルをもっと持っていきPETボトルを極力買わないようにしていこうと思います。
それでは今日はこのへんで
*1:出典:国立環境研究所 温室効果ガスインベントリオフィス、日本の温室効果ガス排出量データ2019年速報版より http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html
*2:出典: PET ボトル等のリユースによる環境負荷分析効果について(詳細)
平成21年 環境省 pp.18-21,32
⇒ 前提条件や評価範囲は右記を参照(出典番号1:pp.129-132)
○ワンウェイシステム(現行リサイクル)シナリオ 水ワンウェイ 2L CO2 排出量
⇒ 133(g-CO2)
*3:日米欧のリサイクル状況比較:http://www.petbottle-rec.gr.jp/data/comparison.html
*4:リサイクル・再利用がない場合との比較:http://www.petbottle-rec.gr.jp/more/reduction_co2.html