本と料理と自転車と

弁当男子を始めたアラサー会社員が綴る読んだ本の読書録と作った料理と自転車のはなし

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

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今日は本です。
 
この本はスタンフォード大学で開催されている生涯教育プログラム講座を書籍化したものです。
ストレス=悪いものとされている現状について一石を投じる内容。
個人的にはストレス=悪だけではないのは知っていたのですが具体的な事例を含めて知れたのは良かったです。
実は6月末にアップしようと思っていたのですがメモの量が多くて削るのにかなり時間かかりました…
 
そもそも世間一般で言われるストレスとは広い意味で使われていて基準が曖昧になっていますが本書では広義のストレスとして以下のように定義していました。
ストレスとは、自分にとって大切なものが脅かされたときに生じるものである
こうなるとだいぶ範囲が広いですね。
 
その中でタバコの警告表示に関する話がありました。
それはタバコの警告表示に(海外だと)黒ずんだ肺の写真などを掲示していてそれを見たことで喫煙者が恐怖を覚える(ストレスを感じる)→その恐怖から逃れるため(ストレス解消のため)にタバコを吸うというもの。
私はタバコ吸いませんが確かにそういう流れはあるかもなと思いました。
例えば食べすぎとか飲みすぎとかストレスを受けて自滅傾向に向かうとか… 

1章 すべては思い込み

ヒトはストレスを受けた際にコルチゾールというストレス下で重要でない生物的機能を抑えるホルモンとDHEAという脳の成長を助けるホルモンが分泌されるそうです。
そのホルモンの分泌割合を成長指数といいDHEAの割合が高いと成長指数が高いとのことです。
その成長指数を高めるために重要なのが"思い込み"つまりマインドセットとのこと。
思い込みといえばプラセボが有名ですがプラセボが短期間の効果なのに対してマインドセットは長期間効果を発揮するとのこと
ちなみにプラセボプラセボと書いてある薬でも効果があるそうです。
ただしイントロが重要とのことで以下のような説明をするそうです。
「あなたと心と体には、さまざまな自然治癒力が備わっています。プラセボは自然治癒を起こす引き金になるんです。ですからぜひ、きちんと飲んでください」
 
長々と書きましたがこの章のキーワードとしてはこれかなと
「ものごとについてどう考えるかによって、そのものごとから受ける影響は変化する」
本にはどういうマインドセット等もあったのでそれを参考に…

2章 ストレス反応を最大の味方にする

2章はそもそもなぜストレスが悪者にされたのかというところから始まります。

 

ストレス研究の殆どがラットなどの動物実験で必ずしも人間には当てはまらない(ストレス強度など)

例えば人間にとってはそれほどストレスにならない注射でもラットにとってはかなりのストレスになりそもそもそれで比較するのが誤りであるという話。

 

それ以外にも色々ありますが、この章でとりあげるならこの文章かなと思いました。 

ストレスに対する反応を変えたいのならこれまでの習慣を変えるために、ストレスを感じるたびに「新しい反応のしかた」を練習をすることほど良い方法はない。

ここから私の苦手なジェットコースターを克服していこうと思います。笑

 

3章 ストレスの欠如は人を不幸にする

ストレス度指数の高い国ほど、繁栄度も高い
ストレスはあくまで主観なので貧困な国で社会的に悪条件だからといってストレスが多いわけではない。 
確かにストレスがないと向上しないというか改善しようと思わないので繁栄度(平均寿命、GDP、幸福度、人生の満足度など)が高くならないというのは十分考えられますね。
 
 
2章でもありましたがこの章でも苦手克服のヒントが
恐怖に対したときに人間は脅威反応(血管の収縮)を示します。
これはチャレンジ反応とも言えて実際は鼓動が早まりより考え、より動けるように心臓が大量の酸素を送り込んでいる状況です。
そこで体が助けてくれると、考えるようにすると落ち着くことができるのかなと…
 

5章 つながる

4章飛ばしました…

このあたりからどのようにこれまでわかってきた研究成果を実生活に落とし込むのかという話に変わって来ています。

「自分のための目標」を「自分よりも大きな目標」に変える

これは個人の目標のみで考えるとストレスに負けてしまう(モチベーションを維持できないといったほうが正確かもしれません)ので社会的な目標などに変えることによってこれらをストレスを勝つ、モチベーションを維持するようにする。
 
 

6章 成長する

逆境のなかでも良い面を見つける

 5章につながるところもありますが、ストレス化など逆境のなかでもモチベーションを維持するために良い面を見つけるようにする (例えば自分の思いがけない強みに気づいた等)
また、困難な状況への対処を迫られた結果、どのような成長や変化をとげられたのかというのも重要
 

最後に

この本を通じてこの一言かなと思ったのが
どんな試練も乗り越える
Whatever does not kill us
逆境がレジリエンスを育む
ほんとにだめなときはだめ抜けても良いと思いますが…
色々な話がありましたので皆様ぜひ読んでみてください