失敗の本質
今年の頭くらいに読んだ本です。
第二次世界対戦の日本軍の失敗にフォーカスした本で、読んでいて暗くなる上に今も失敗しているものはここで研究されていることがそのままやられているなと感じていることも…
最近は組織運営的なことにも手を出しているので個人的には何回か今後も読み返す可能性大です。
これを読みながらふと"「空気」の研究"でも同じようなこと書いてあった気がしたなと思い出したので今度読み返してみようと思いました。
紙の本が手元にないのでアマゾンで探してみたら2009年に購入と…12年前かアマゾン便利だなってふと思いました。
セットで読むと良いかも(空気の研究はこれより難解だった気もしますが)
さて、脱線したので話を失敗の本質に戻します。
具体的に各対戦、作戦の概要と失敗の要因などが記載されていますがそこから現在も共通して目的が曖昧だったり、グランドデザインの欠如していたり、学習を軽視したり…
特にコロナの対策なんて失敗の本質をそのまま踏襲してるんじゃないかってくらいの感じもあります。
組織論的にもかなり学べることが多いです。
メモもちょこちょこ取ってましたが面白かったのはここかな
その最も本質的な点をつきつめていくと、まことに逆説的ではあるが、「日本軍は環境に適応しすぎて失敗した」、といえるのではないか。
その後進化論で恐竜の絶滅した説明の一つに適応しすぎて変化に対応できなかったという話が続きますが、環境に適応しすぎるのも良くないんだなと…
確かに過去の成功体験に固執するとかはこれに近いですね。
環境変化の大きい現代において適応しすぎるのは最大の問題かもしれない
個人的にはこの失敗から学んで同じ失敗はしたくない